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道路と交通論文賞を受賞しました

弊社社員が執筆した論文が「道路と交通論文賞」を受賞しました。

 

■詳細

論文名:凍結防止剤の変更による実橋梁の塩化物に起因した腐食抑制効果のさび組成に基づく評価

著者:木下幸治(岐阜大学)、畑佐陽祐(興栄コンサルタント)、蓮池里菜(山口大学)

掲載論文、年月:高速道路と自動車、令和2年7月号

 

■講評

 令和2年度「道路と交通論文賞」技術部門については、候補論文2編を対象として論文選考委員会で審査を進めた。本委員会での慎重な審査の結果、木下幸治氏、畑佐陽祐氏、蓮池里菜氏による「凍結防止剤の変更による実橋梁の塩化物に起因した腐食抑制効果のさび組成に基づく評価」を授賞論文とした。

 本論文は、凍結防止剤の非塩化系凍結防止剤への変更や防錆剤の添加による腐食抑制効果を検証する手法を、試験片および実橋梁を対象とした実験により開発しようとした研究である。腐食抑制効果の検証手法自体が十分に確立されていないなか、さびの表面的な変化にとどまらず、化学組成に着目して定量的に評価していること、さらに試験片での評価に加え実橋梁を対象とした実験を行ったことが、本研究の大きな特長といえる。これらは<非塩化系凍結防止剤や防錆剤の効果について実橋梁にも適用可能な定量的な評価手法の確立、ひいては非塩化系凍結防止剤や防錆剤の普及促進による腐食の抑制や橋梁の健全度維持につながる可能性のある研究であり、実用性と将来性が高く評価された。まだ完成途上の研究ではあるが、実務的な適用に向けた、さらなる調査研究を奨励するという意味も含め「道路と交通論文賞」を贈ることとした。

論文選考委員長 小根山裕之