まちを、暮らしを、
そして人の心をプロデュース。
『興栄コンサルタント』

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街をつくる人 - INTERVIEW.04

事務職から転身。
今は自分らしい働き方を貫く、
女性技術者のロールモデル。

N.K

技術第4部 / 技術(測量)/高山支店 / 主査

N.K

  • 1993年・新卒入社
  • 岐阜県立高山高等学校 普通科
  • 技術第4部 / 技術(測量)/高山支店
  • 主査

高卒で事務職として入社。産休・育休を経て、子育てをしながら資格を取得。事務職から技術職へ転身。用地測量・補償コンサルタント業務を担当。地権者との温かい対応を大切にする技術者。

働くこと編 WORKING EDITION

まちづくりの仕事に就くまで BEFORE JOINING

Q高校生の頃はどんなことに取り組んでいましたか?

高山市内で、子ども会の運営をサポートする活動をしていました。
もともと人と関わるのが好きだったので、将来もそういった仕事がしたいと思っていましたね。

Qまちづくりの仕事に興味を持ったきっかけは?

地元での就職を考えていて、最初はバスガイドもいいかなと思っていました。

でも、いろいろと調べるうちに「建設コンサルタント」という仕事を知ったんです。
偶然、親友のお兄さんが建設コンサルタントとして働いていたので、
業界について詳しく教えてもらい、興味を持つようになりました。

Q興栄コンサルタントを選んだ理由は?

地元の同業他社もいくつか検討したのですが、当時は高山市内と岐阜市内で給与水準に差があり、
その中で当社が最も給与が良く、土日休みだったことが大きな理由です。
また、同じ高校の先輩が当社に入社した際の面接エピソードを進路指導誌で読み、
「いい会社だな」と感じたことも決め手の一つになりました。

Q事務職から技術職へ転身されたきっかけは?

産休・育休を挟んで2度の部署異動を経験する中で、できることが増えていくのが楽しくて。
「どうせなら、どこでも通用する人材になりたい」と思い、資格取得に励みました。

当時はまだ「女性は事務職」という考えが当たり前で、初めから技術職を目指していたわけではありません。
「私が男だったらよかったのに」とずっと思っていたんです。
そんな中、現在相談役を務める方から「君は男性以上に頑張って資格を取っているんだから、技術職になったらどうだ」
と声をかけていただき、技術職への道が開けました。

興栄コンサルタントのまちづくりの仕事 COMMUNITY DEVELOPMENT WORK

Q入社から約30年、どのような仕事をされてきましたか?

主に用地測量を担当しています。
道路や水路、橋などをつくる際に必要となる土地の買収に関わる仕事です。

具体的には、最初の調査から土地の所有者の方との境界立会い、
面積の算出、そして法務局へ登記するまでの一連の作業を行います。
その過程で、土地の面積はもちろん、もし建物や木があれば、その補償金額も算定します。

Q特に印象に残っている仕事は?

地権者(土地の所有者)の方々との出会いが心に残っています。
境界立会いの際に「お昼ご飯、うちに食べにおいでよ」と誘っていただいたり、
わざわざアイスクリームを持って会いにきてくださったり。
足の不自由なおばあさんの手を取って一緒に歩いたり、
耳の遠い方には身振り手振りで説明したり、一人ひとりに寄り添うことを大切にしてきました。

そうした些細な心遣いに感謝され、最終的に快く土地を譲っていただけた時は、この仕事をしていて本当に良かったと感じます。

Q地域の人々の暮らしにどんな変化をもたらしましたか?

例えば、これまで大きく迂回しなければならなかった場所に橋や道路ができたことで、
地域のおじいちゃん、おばあちゃんをはじめ、皆さんの移動が楽になったと思います。
私たちの仕事が、日々の暮らしを少しでも便利にし、生活を豊かにすることにつながっていると感じています。

Q仕事を通じて感じた、ご自身の成長は?

地権者の方とのコミュニケーションの取り方ですね。
経験を重ねるうちに、「この方はきっと、こういうことを懸念されているんだろうな」と、
相手の気持ちを汲み取れるようになってきました。

中には計画に反対される方もいらっしゃいます。
そういう時は、まず相手の言い分をすべて吐き出してもらうことが大切だと分かってきたので、
最後までじっくりと耳を傾けるようにしています。
相手に合わせた柔軟な対応ができるようになった点が、自分自身の成長だと感じます。

まちづくりの仕事へのプライド COMMUNITY DEVELOPMENT PRIDE

Qまちづくりの仕事のやりがいは何ですか?

壮大な計画が少しずつ形になっていく過程で、自分もその一部を担い、
まちの未来づくりに貢献できているんだと実感できる点です。
ほんのわずかな力かもしれませんが、それが大きなやりがいにつながっています。

Q仕事で大切にしている価値観は?

地権者の方が先祖代々受け継いできた大切な土地を、公共事業のためにお譲りいただく。
その重みを常に忘れないことです。

だからこそ、測量や算定といった実務での間違いは絶対に許されませんし、
何よりも地権者の方一人ひとりに真摯に向き合うことを大切にしています。
「道路をつくるので土地を売ってください」と事務的に進めるのではなく、
「大切な土地をお譲りいただく」という感謝の気持ちを持って、温かく丁寧な対応を心がけています。

Q今後、技術者としてどう成長したいですか?

この業界はまだ男性が多いので、技術職になった当初は自分に自信が持てませんでした。
ですが、経験を積む中で、行政の担当者や地権者の方々にも、
自分の言葉でしっかりと説明できるようになったと感じています。

現状に満足せず、これからも向上心を持ち続けて知識やスキルを磨いていきたいですね。
そして将来的には、災害発生時など、地域が本当に私たちを必要としている時に、
迅速に対応できる技術者でありたいと思っています。

興栄コンサルタントの働き方 WORK STYLE

Q産休・育休、子育て、事務職から技術職への転身と、
様々な働き方をされてきたそうですね。

独身で測量部門にいた頃は、残業も多く、時には徹夜することもありました。
今では考えられない働き方でしたね(笑)。

1回目の産休・育休後に復帰したのは設計部門です。
当時は1人目の子どもが体調を崩しがちだったのですが、職場の皆が本当に優しくて。
「熱があるなら早く帰ってあげて」と声をかけてくれたり、
保育園からの急な呼び出しにも快く対応してくれたりしました。
その時の感謝の気持ちが、「もっと会社やみんなの役に立ちたい」という思いにつながり、
資格取得を目指す大きなきっかけになったと思います。

その後、2回目の産休・育休を経て、測量部門へ戻り、技術職へとステップアップしました。

Q興栄コンサルタントの働き方の魅力を一言で表すと?

「自分の生活に合わせて、柔軟に働ける環境」ですね。
有給休暇はもちろん、時間単位の休暇やフレックスタイム制度、在宅ワークも導入されているので、
ライフステージの変化に対応しながら働き続けられます。

Q福利厚生で特にありがたかったものは?

フィットネスジム「フィットイージー」に無料で通える制度です。
子育ても一段落したので、友人と一緒に週1回通うのが楽しみになっています。
ヨガにも挑戦したりして、健康づくりの良いきっかけになりました。
この制度は本当にありがたいので、なくならないでほしいです(笑)。

Q職場の雰囲気を教えてください。

私が所属する高山支店は、とても風通しが良い雰囲気です。
仕事終わりに「ご飯行こう!」となれば皆で盛り上がりますし、何か問題が起きても、
例えば「駐車場の使い方をどうしよう」といった日常的なことから、皆で意見を出し合って解決策を見つけていきます。

言いたいことを率直に言い合えるだけでなく、
お互いに協力し合う文化が根付いていて、和気あいあいとした良いチームだと思います。

Q興栄コンサルタントの特に好きなところは?

社員同士が話しやすく、自由な社風なところ。
例えば、目安箱に投書された意見や、
社内会議の議事録に書かれた現場の声に経営層がきちんと目を通し、良い提案はすぐに取り入れてくれる。
そうしたフットワークの軽さと、会社をより良くしていこうという姿勢が、働く側として嬉しいです。

ある仕事の一日 ONE DAY SCHEDULE

8:30-

出勤、メール確認

9:00-

設計物に対する各種計算作業、
参考資料の確認

12:00-

昼食

13:00-

設計図の作成・修正

15:30-

発注者や協力会社との連絡

17:00-

翌日に現場や打合せがある場合は
資料など準備

17:30

退勤

プライベート編 PRIVATE EDITION

私もこのまちで暮らす人

樹齢何千年の巨木に会いに。
心が落ち着く時間。 ANCIENT TREE MOMENTS

すごく巨木が好きなんです。大きい木を見に行ったり触ったりすると落ち着きます。
樹齢何千年の木を見ると、自分のちっぽけさに気づかされます。
神社にある巨木を訪ねて、御朱印集めもしています。先日は郡上の石徹白の大杉へ。
駐車場から10分ほど上がると、平らなところにドーンと巨木が現れます。
柵があって直接触れないときは、柵をこえて広がっている根を触ります。
30分くらい山の上にいましたね。

残業や休日出勤が基本的に大嫌いなので、定時で帰り、土日も働きたくない。
それが叶うから、こうやって巨木巡りで自分らしい充実した日々を送っています

その他のインタビュー OTHER INTERVIEWS

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