だから、仕事も頑張れる。
街をつくる人 - INTERVIEW.07
技術第2部 / 技術(橋梁) / 副主任
I.M
土木学部出身。ゼネコンのインターンを経て、働きやすさ重視で建設コンサルタントへ。橋梁・コンクリート構造物の設計を担当。オンオフの切り替えを大切にし、プライベートも充実させている。
大学では土木を学んでいましたが、正直なところ、当時は土木の仕事が社会でどう役立つのか、あまり深く考えていませんでした。
「何か大きなものをつくっているんだろうな」という漠然としたイメージで、
就職活動でインターンに参加して、ようやく仕事の具体的な姿が見えてきた感じです。
ゼネコンと建設コンサルタントの両方のインターンに行き、
人に分かりやすく伝えるスキルが重要なコンサルタントの仕事に興味を持ちました。
もともと「何か形に残るものをつくりたい」という思いがあり、「土木なら大きなものをつくれるな」と(笑)。
よく言われるように、「地図に残る仕事」ができる点に魅力を感じました。
ゼネコンは自分には合わないと感じ、建設コンサルタントに絞りました。
大学で学んだ知識を活かしたかったのと、働きやすさを重視して、年間休日が多い会社を探しました。
大手企業も検討しましたが、ルールに縛られるのが苦手なので、一人ひとりの声を聞いてくれそうな当社を選びました。
最初の2年間は、先輩の補助として資料作成などを担当しました。
3年目からは担当技術者として、ボックスカルバート(箱型のコンクリート構造物)や、橋の補修設計などを任されています。
大きく変わりました。
入社前は、例えば駅前のロータリーなども「なんとなく、いい感じに」つくられていると思っていたんです。
でも実際は、税金を使う以上、膨大な資料と様々なルールに基づいて、一つひとつ熟考されてつくられていることを知りました。
身のまわりのインフラが、当たり前にあるのではなく、緻密な計画の上に成り立っているのだと気づきました。
自分がメインで担当したものがまだ完成していないので、正直なところ、直接的に貢献したという実感はまだありません。
ただ、橋の点検業務で、地元の方が安全に橋を使い続けられるようメンテナンスに携わる中で、
間接的に貢献できているのかなと感じています。
相手に「伝わる」説明ができるようになった点です。
専門知識のない地元の方にも、どういう資料を見せればすぐに理解してもらえるか。
例えば、通行止めの案内一つでも、誰もが一目で「ここが通れないんだ」と分かるように工夫する。
そうした「伝え方」を考えられるようになったのが、一番の成長だと思います。
やはり、自分が関わったものが実際に形になった時に、一番やりがいを感じると思います。
まだ完成したものはありませんが、自分が設計したものが工事発注されるなど、
ものができていく過程を実感できる瞬間に、モチベーションが湧いてきますね。
技術者としての最適解と、地元の方々の要望が異なった時に、いかに双方にとって良い「折衷案」を見つけ出せるか、という点です。
こちらの考えを押し付けるのではなく、かといって技術的に無理な要望を鵜呑みにするのでもなく、
地域の事情に応えつつ、技術的な裏付けもある。
そんな納得感のある提案をすることを大切にしています。
今はまだ上司から多くのアドバイスをもらいながら仕事を進めているので、
まずは一人前の技術者として自立することが目標です。
将来的には、より規模の大きな橋や構造物の設計も担当できるよう、スキルアップしていきたいです。
女性が働きやすい制度が整っていることに加え、それを利用することへの上司の理解がある点です。
他社の話を聞くと、制度はあっても使いにくいというケースもあるようですが、当社では遠慮なく使える雰囲気があります。
実際に制度が機能していると感じますね。
女性が少ないことへの不安はありませんでした。
性別よりも、残業時間など労働環境の方が気になっていましたね。
ただ、当時は結婚や出産を具体的に考えていなかったので、その点での不安もありませんでした。
むしろ、男性が多い職場で「負けないぞ」という気持ちの方が強かったかもしれません(笑)。
実際に働き始めて、女性だからといって特別扱いされることはありません。
仕事中は、それぞれが自分の業務に集中している時間が多いです。
でも、だからといって話しかけにくい雰囲気は全くありません。
聞きたいことがあれば気軽に質問できますし、皆快く答えてくれます。
集中とコミュニケーションのメリハリが取れている職場だと思います。
社内会議で出た「こうしたらもっと良くなる」という意見が、経営層にきちんと届いている点です。
以前、部署内で話し合った改善案が、会議録を読んだ役員の判断で、
社内システム(kintone)に新しい機能としてすぐに追加されたことがありました。
現場の声を拾い上げてくれる会社だと感じます。
自由度の高さですね。
もちろん、やるべき仕事はきちんとこなすのが大前提ですが、その上で、自分のやりやすいように仕事を進めさせてもらえる。
そういう柔軟なところが気に入っています。


家でゴロゴロしたり、旅行に行ったり、ライブに行ったり。
やりたいことはあまり我慢しないようにしています。
先日は横浜の美術館へ、ピタゴラスイッチを手掛けるメディアクリエイターの佐藤雅彦さんの展示を見に行きました。
東京・大阪間だったら結構フットワーク軽く出かけますね。思い立って「明日行こう」みたいな感じで。
仕事は仕事、休みは休みでパッと切り替えられているので、
「仕事があるからやめとこう」「誘われても断るわ」みたいなことがありません。
有休も取りやすいし、休みもしっかり取れる。
休みの日に仕事のことを考えてテンション上がらない、なんてこともないですよ。
