だから、仕事も頑張れる。
街をつくる人 - INTERVIEW.06
技術第3部 / 技術(河川砂防・森林土木) / 副主任
N.S
岐阜県出身。大学の砂防研究室で落石研究に従事。雰囲気の良さで入社を決意。結婚を機に神奈川へ移住後、フルリモート勤務を開始。育休取得後復帰し、育児と仕事を両立している。
大学では農学部に所属し、土石流や深層崩壊のメカニズムを研究する砂防研究室で学んでいました。
落石の発生条件をテーマに研究する傍ら、友人の現地調査に同行することもあり、今の仕事につながる防災分野に触れていました。
地元が岐阜なので、将来は県庁職員になるのかなと漠然と考えていましたね。
建設コンサルタントという仕事を知ったのは、大学の研究室に入ってからです。
それまではインフラの設計も公務員がやっていると思っていたので、「そういう仕事があるのか」と。
地図に残る仕事への漠然とした憧れもありましたし、
先輩たちの話を聞くうちに、自然と関われるこの仕事は自分に合っているかもしれない、と感じるようになりました。
岐阜や愛知のコンサルタントをいくつか見て回る中で、当社に出会いました。
最初に希望していた大手企業の説明会に参加した際、少し雰囲気が自分には合わないかなと感じていたんです。
その点、当社は説明会の時点から「雰囲気が良さそうだな」という印象で、最終的に直感を信じてこちらを選びました。
最初の1〜2年は、砂防ダムなどの施設の点検業務が中心でした。
現地で損傷状況を写真に撮り、評価点を付ける作業です。
その後、林道の設計などを経験し、現在は主に砂防ダムを管理するための道路設計を担当しています。
おおむねイメージ通りでしたが、一つ発見だったのは、思った以上に「基準」に沿って仕事が進むということです。
技術者がそれぞれの個性を自由に発揮するというよりは、
定められたルールの中でいかに最適な答えを出すか、という世界なのだと知りました。
トンネルの漏水対策業務です。
大雨が降ると道路が冠水し、通行止めになってしまうトンネルがありました。
郡上市と関市をつなぐ重要な生活道路だったので、これが止まると多くの人が困るはず。
その原因である漏水を止めるための対策を設計しました。
まだ完成後の姿は見に行けていませんが、地域に貢献できたプロジェクトだと感じています。
「今あるインフラを、当たり前に使えるように守ること」が私たちの役割だと考えています。
災害などで道が寸断されれば、日々の暮らしは成り立ちません。
人々がインフラの恩恵を安心して受け続けられるよう、維持管理を通じて支えることができたと思っています。
先ほどのトンネルの業務は、外部の専門家に調査を依頼したり、交通規制について関係各所と調整したりと、
多くの人を巻き込む仕事でした。
そうした複雑な調整業務を最後までやり遂げられたことは、大きな自信につながりました。
やはり、自分が関わったものが形になった時ですね。
打ち合わせの帰り道などに、完成した施設を目にすると、「自分がつくったものが、ここにあるんだ」と実感できます。
それが次の仕事へのやる気につながっています。
「基準」や「根拠」を大切にすることです。
「なんとなくこの数字でいいだろう」という曖昧な判断はせず、もし基準にない数値を用いる場合でも、
「こういう考え方に基づいています」という背景をしっかり説明できるように心がけています。
まだまだ徹底できていない部分もありますが、技術者として常に意識していきたいです。
経験豊富な先輩方と一緒に仕事をすると、分厚い資料の中から「この基準は、ここに書いてあるよ」と的確に教えてくれます。
そうした、膨大な情報の中から必要なものを探し出し、自分の知識として噛み砕き、
成果物へと反映させる力をもっと磨いていきたいです。
その上で、自分が主体となって地域の人々の役に立つものをつくっていきたいですね。
打ち合わせがなければ、基本的に自宅で仕事をしています。
電話やTeamsの画面共有機能を使い、岐阜にいるメンバーと「ここはこうだよね」と確認しながら作業を進めています。
朝8時半の始業までに子どもの保育園送迎などを済ませ、夕方まで集中して働く、という毎日です。
リモートワークをさせてもらえていること、これに尽きます。
妻の都合で神奈川へ引っ越すことになった時、正直、会社は辞めなければならないと思っていました。
でも、上司に相談したら「リモートでやってみたら?」と提案していただいて。
本当にありがたかったです。
通勤時間がない分、育児にもしっかり参加できますし、仕事と家庭の両立ができています。
とても話しかけやすい雰囲気です。
こちらから質問すれば気さくに教えてくれますし、逆に先輩から「これってどうだったっけ?」と聞かれることもあります。
リモートでもコミュニケーションが取りやすく、仕事が進めやすい環境だと感じています。
以前、航空測量のデータを使った林道設計で、PCのスペックが足りず作業が滞ってしまったことがありました。
上司に「こういう性能のPCが欲しいです」と理想のスペックを伝えて相談したところ、すぐに購入してくれて。
必要なものへの投資を惜しまない、フットワークの軽さを感じました。
社員を大切にしてくれている、と感じられるところです。
リモートワークを許可してくれたこともそうですし、さまざまな制度からも、社員を想う会社の姿勢が伝わってきます。
そういうところが一番好きですね。


もうすぐ2歳になる子どもの成長を見守るのが、今一番の楽しみ!
雨が降っていなければ土日のどちらかで公園に連れて行き、「今日はどんなことができるようになるかな」と見守るのが楽しい。
最近は言葉を真似しようとしている様子が感じられます。
まだ「バーブ」とか「アー」しか言えないんですが、もうちょっとで喋れそうです。
リモート勤務のおかげで、平日でも家族との時間が取れています。
朝は保育園の送りができるし、夕方も早く家族と過ごせる。
育児にしっかり参加しながら、新しい働き方のモデルケースとなっているのを実感しています。
