まちを、暮らしを、
そして人の心をプロデュース。
『興栄コンサルタント』

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街をつくる人 - INTERVIEW.03

里山を守りたい、と思った高校生。
今、まさにその仕事をしている。

S.S

技術第3部 / 技術(河川砂防・森林土木) / 主査

S.S

  • 2015年・新卒入社
  • 北海道大学 農学部 農業経済学科
  • 技術第3部 / 技術(河川砂防・森林土木)
  • 主査

北大卒の北海道出身。農業経済学を専攻後、自然と人の共生をテーマに建設コンサルへ。砂防・災害関連事業に従事し、32歳で技術士取得。自然を理解する土木技術者を目指す。

働くこと編 WORKING EDITION

まちづくりの仕事に就くまで BEFORE JOINING

Q学生時代はどんなことに取り組んでいましたか?

もともと環境問題に興味があり森林学を志していましたが、最終的には農業経済学を学ぶことになりました。
そこで視点を変え、「人間社会の仕組み」という側面から自然との関わりを研究していました。
学問とは別に、個人的には山に登ったり、ヒグマの研究グループで活動したりと、自然との接点は常に持ち続けていましたね。
「何らかの形で自然に関わって生きたい」と、ずっと思っていました。

Qまちづくりの仕事に興味を持ったきっかけは?

高校時代に読んだ森林生態学者・四手井綱英先生の本が原点です。
本には、里山のように人と自然が関わり合うことで成り立つ生態系について書かれており、深く感銘を受けました。

「こういう場所を守る仕事がしたい」と漠然と考えていたことが、
中山間地域で自然と共生する暮らしを支える、今の仕事に結びついていると感じています。

Q北海道から岐阜へ。興栄コンサルタントを選んだ理由は?

自然に深く関われる仕事を探す中で、建設コンサルタントという業界を知りました。
もともと東海地方に縁があったこともあり、岐阜で働くことを決めました。

興栄コンサルタントのまちづくりの仕事 COMMUNITY DEVELOPMENT WORK

Q入社から約10年、どのような仕事をされてきましたか?

入社当初は森林土木を担当する予定でしたが、
当時は砂防分野が多忙で、砂防施設の点検業務を中心に多くの現場を経験しました(笑)。
老朽化した施設が増えているため、それらを適切に管理するための仕事です。
そこから徐々に、砂防施設の計画や本来希望していた森林土木関係の業務にも携わるようになりました。

Q特に「まちづくり」に貢献したと感じるプロジェクトは?

豪雨で土砂が民家に流れ込んでしまった渓流での、砂防堰堤の建設計画です。
緊急性が高かったため、施工中の土石流発生リスクも考慮し、上流にセンサーを設置するなど安全管理にも細心の注意を払いました。

正直、ものづくり自体に強い執着はないのですが、完成した堰堤を見たときは「おお、設計通りだ」と素直に感動しましたね。

Q地域の人々の暮らしにどんな変化をもたらしましたか?

一番は「安全で安心な暮らし」の提供です。
効果が見えにくい部分ですが、日々の経済活動や生活の基盤を守る、重要な役割だと思っています。

私たちの仕事は、自然を力で制圧するのではなく、共存するための対策でもあります。
豊かな自然に囲まれた、豊かな暮らしの実現に貢献できたのではないでしょうか。

Qプロジェクトを通じて感じた、ご自身の成長は?

タイトなスケジュールの中、県庁の方と直接やり取りする機会が多く、コミュニケーション能力が鍛えられました。
もともと得意ではなかったのですが、相手に伝わる資料づくりや、意見の汲み取りを意識することで、大きく成長できたと感じます。
また、人の命に直結する仕事の責任を全うできたことで、技術者としての自信にもつながりました。

まちづくりの仕事へのプライド COMMUNITY DEVELOPMENT PRIDE

Qまちづくりの仕事のやりがいは何ですか?

人々の生活を支えている、という実感です。
特に中山間地域で、自然と共に生きる人々の暮らしのお手伝いができる。
社会的意義の大きな仕事であることに、やりがいを感じています。

Q仕事で大切にしている価値観は?

「公正」であることです。
技術者として対策や方針を判断する場面で、地元の要望や発注者の意見に耳を傾けつつも、技術的に曲げてはいけない一線は守る。
曖昧にせず、根拠を持ってしっかり対応することを常に心がけています。

Q32歳で技術士を取得されていますね。
技術者としてどう成長したいですか?

専門外の分野からこの世界に入ったので、必死で知識を身につけようと資格取得に取り組みました。
今後は技術者として一人前になるのはもちろんですが、
もともとの興味を活かし、「自然のこともわかる土木技術者」を目指していきたいです。

Q中堅社員として、後輩指導で大切にしていることは?

後輩の立場に寄り添うことです。
一方的に指示するのではなく、相手の考えを汲み取った上で的確なアドバイスをするようにしています。

特に「多角的な視点を持つこと」の重要性を伝えています。
「こういう可能性はないか?」「自分に見落としはないか?」と、常に自問自答できる技術者になってほしいですね。

興栄コンサルタントの働き方 WORK STYLE

Q働きやすさを感じるのはどんなところですか?

穏やかな人が多く、リラックスして働けるところ。
大企業のようなガツガツした雰囲気はなく、社員一人ひとりの成長に合わせて仕事を任せてくれる。
恵まれた環境だと思います。経営層が若いので、働き方改革が進みやすいのも大きいですね。

Q職場の雰囲気を教えてください。

緊張感とリラックス感が程よく両立していて、自然体で仕事ができる環境だと思います。

Q長く働き続けられると感じる理由は?

中小企業ならではかもしれませんが、一人ひとりにちゃんと目を向けてくれていると感じられる点です。
それが安心感につながっています。

Q興栄コンサルタントの特に好きなところは?

穏やかな社風が、自分の性格に合っていて過ごしやすいです。
あと、最近休憩室に水槽が設置されたのは、個人的にとても良いことだと思っています(笑)。

ある仕事の一日 ONE DAY SCHEDULE

8:20-

出社、メール確認、スケジュール確認

8:30-

ラジオ体操、上司とのショートミーティング、諸連絡

9:00-

業務Aの打合せ資料チェック、
後輩への修正指導

10:00-

業務Bに関する発注者からの問合せ対応、
検討資料作成

12:00-

昼食、資格取得支援(後輩の論文添削)

13:00-

明日予定している業務Cの現地調査準備、
班員との作業確認

14:00-

業務Aの打合せ資料再チェック、微修正

15:00-

業務Bの設計検討、図面作成、
残作業整理(雑談休憩30分含む)

20:00

退勤

プライベート編 PRIVATE EDITION

私もこのまちで暮らす人

子どもと一緒に、自然を隅々まで感じていたい。 FAMILY NATURE DAY

街を歩けば木も草も生えているし、虫もいる。

そういうのを見つけては写真を撮るなど、プライベートではなるべく自然に意識を向けることを大切にしています。
子どもにも身近なところから自然との触れ合いをしてもらいたくて、何かと口実をつけて、山登りや川遊びへ誘導しています(笑)。

先日は東海自然歩道を歩きました。道の駅から4キロ歩いて廃村へ向かい、そこから山を登ったり沢を降りたり。
結局20キロ以上歩きました。会社のサークル活動に子どもを連れて参加できるのもありがたいですね。

川遊びや水族館など、仕事とプライベートの両面で自然に触れられる環境に感謝しています。

その他のインタビュー OTHER INTERVIEWS

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